なんでもかんでも。

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ジュリオ100%いきました…。
ていうかあの75%以下のあのENDにマジやられたんですが・・・ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
アフターがあるのが堪らないです。うわああああ!!
そしてこの動画キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7539683
ぼろっぼろです・・・なにこの神編集・・・!!!
デリコもこの曲も大好きなので悶え死にました・・・orz
そんなわけで妄想文巻き散らかしてます。
続きからいけますw
『ジャン…さん、俺は…あなたが凄く…好きです…』
優しく、甘く俺を呼ぶ声がする。
綺麗な指が、首筋を、頬を、慈しむ様に撫でて、それで…。
『ジャン…好き…』
声が遠ざかって、甘い囁きの中で溺れていた俺はうっすらと目を開ける。すると。
目の前には血で真っ赤に染まった…ジュリオがいて。
血の泡を口一杯に広げながら、こっちを見ている。
『ジャン…ジャ…』
「うわあああああっ!!!」
何かに殴られたような衝撃で、俺は目を開けた。
仰け反らせた背がピン、と張り詰めて肩からベッドに落ちる。
―また、また、あの夢だ。
「っは…はぁ…あ、あ…」
右手で左胸の辺りを触ると、ドッドッドッと鼓動の走る音がする。顔を横に向けるとベッドサイドの小箱からピルケースを取り出して、無造作に中身を手のひらに落とす。口に押し込めば甘い、ストロベリーの味がした。
「…っ、あ…は…ぁ」
呼吸を落ちつけながらゆっくりもう片方を振り返る。シングルサイズのベッドには俺以外に誰も寝ているわけなんてないのに、それでも見てしまう。
だってさっきまでジュリオといたのはベッドの上で、それは甘くて、優しい…ストロベリーみたいな、夢。
そう、夢だ。
暖かいのも、愛おしいのも、狂おしいのさえも…全部。
「…ちくしょう…!」
電気を消して眠れなくなった。
ジュリオの夢を見るといつも最後はあんな風になるからだ。
目が覚めてもまだ、ジュリオの歪んだ表情がそこにある気がして発狂しそうになる。
そんな俺をベルナルドは優しく諫め、無理して明るく務めろとは言わなかった。
「…ジュリオ」
ジュリオがいなくなってからの方が、その名前を口にする事が増えた気がする。普通は段々と忘れて行ってしまうものなのかもしれないけど、俺はまだ、そんな気になれない。
今でもまだ、この手が覚えている。ジュリオの一挙一動を、肌の滑らかさを、美しさを。
震える唇が俺を溶かして、囁くように言葉を紡いで、こんな俺の事を心から愛してくれて。
なのに俺は、ジュリオに何も、言えなくて…。
―ぽとり、口の端からキャンディが落ちる。漸く思い出したジュリオとの思い出を、シーツの上に落ちたそれを泣きそうな目で見ている。
ジュリオがあんなに前から、俺を想ってくれていたのに、それなのに。
何度自分を殴っても呪っても、今ここにあるのが事実だ。それくらい解っているのに辛い。
ただ、どうしようもなく現実が辛くて、苦しくて、ジュリオがいない日々が、ただ…、ジュリオだけがいない日々、それだけなのに、それがこんなにも味気なく、虚しいものだったなんて知らなかった。
それに、こんなに自分が弱いことも、ちっぽけなことも、無力なことも。
「畜生…何もかも…くそくらえってんだ」
あの日、ジュリオの体が温かくて、その体がゆっくりと俺の腕の中で冷えていくのを感じたんだ。
バカだから喚くことしか出来なくて、おれは死にゆくアイツに一言も好きだと言ってやれなかった。
ジュリオの柔らかな笑顔も、俺への言葉も全部覚えていたのに、俺は何も出来なくて。
今までのラッキーの分、こんな不幸に見舞われるなんて思いもしなかった。
…気付くと体が無意識に震えているのに気付いて、膝を立てると両腕で頭を抱える。
世界から自分を隔離するかのようにして、神経を落ち着かせる。
大丈夫、大丈夫。
もう一度眠りについたらきっと朝になる。
バカみたいに明るい空と、もうすぐ来る季節の風と、穏やかな街並みと、それと、あと、キレイなものが沢山の世界。
俺を生き残らせている世界、ジュリオが守りたかった、俺が、いる、世界。
ジュリオが守った俺が、今でも生きている世界。
でもジュリオ。
「…お前がいなきゃ、しょうがねぇだろ…!」
一番キレイなものを失ってしまった今は、ただ、生きていくのには辛い世界だ。
end.
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