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突発SS^^
有利→村田なのかな、これ^^


きみのなまえはずーっとわすれずにいーたいーよー
できたらーつないだーてのーぬくーもーりーもー

っていいですよね^^最近この頃の曲聴きすぎ…^^

あらそいかつこととちをしきること
いろでわけることちをえらぶこと

ぼーいみーつがーるそれぞれの あふれるおもいにきらめきを

くれーじーごなくれーじーゆきがふるまちなみーをー


懐かしいカセット発見して聞いてるんですが、見事にTK世代…^^
小学生の時に作ったカセットとか改めて見直すとちょう面白いです^^w
今はあいぽど便利すぐるwwwwって思うけどw
今の小学生はカセットウォークマンとか知らないのかな。エヴァでシンジが聞いてるやつとかさ…^^
私はガチで高校生の時もカセットウォークマンですたよ^^ラジオ録ったのをよく聞いてたなw





夜半過ぎの執務室は、ひっそりと、何の音も立てていない。それは勿論のことで、重く垂れこめたカーテンの隙間から除く月の光だけが、そっと机を照らしていた。
空気を揺らすように、扉をゆっくりとあける。
足音を小さく響かせてソファまで行けば、微かに寝息が聞こえた。

(…ばかじゃねぇの、こんなところで、寝る、なんてさ。)

夢にまで見れたのに、そのかたちには触れることが出来ない。
綺麗な唇の形が好きだった。赤く色づいていれば、尚更。
例えばあともう少し、おれの手がお前の肩を掴めていたり、おれのかかとが地面を蹴り上げていたり、そういう事が出来たなら。
その唇に触れることが、出来たのかもしれない。なんて。
ホントに、ばかじゃねぇの。
今ここで、そういう事だって出来るのに。

「…むらた」

そっとささやいて、本気で眠っているのかも解らない頬を、すっと撫でてやる。
漫画とかだとこういう時、相手は絶対起きていて、でもたぬき寝入りを決め込んでいる。大体そんなもんだから、もうおれは何も気にすることは無いのかもしれない。
顔にかかっている髪を拭うと、口から落としてしまったかのように、呟いてやった。好きだよ、と。
別に村田は飛び起きるでもなく、言葉を返すでもなく、おれの言葉には反応しなかった。
だからもう一回、おれは耳に向かって零してやる。

「ほんとうは、あいしてたよ」

指の隙間を空気が通り抜けるような、当たり前の速度でおれは言葉を落とした。
こんな無意味な告白が、この世にあるならおれはただの、悪者だ。
月明かりはまるでライトみたいに、影を映し出す。村田の目が開いて、ゆっくりおれのと合った。
やっぱり、寝てなかったか。

「…」

村田の唇は、綺麗なままだった。おれが考えるまでも無く、それはそこにあって、無くならなくて。
でも、おれのものではない。この先もきっとずっと。
だからおれはもう、肩を掴まないし、かかとをあげたりもしない。
ただそれを、伝えたかったんだ。

「…おやすみ」

村田の髪をそっと撫でて、おれは低く呟いた。
村田を愛したおれの、最後のおやすみ。
明日のおはようはきっと、もう、今日までのものではないだろう。


「おやすみ。有利」


そうして指を伸ばした村田が頬に触れると、そこから滴が伝って、今度こそ村田の唇に落ちていった。









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