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なんでもかんでも。



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飲まれるな^-^

久々に酒で大失態をしでかし、絶賛凹み中ですげへへへ
しかも冬コミ落ちました(T_T)ぐすん…。
インテはナッツさんのスペでふらふらしてようかと思ってます。。。

冬コミに落ちた事によって、個人的にくすぶってた何かが終わりました。
暫く個人的にオフ活動を自粛しよっかなーとか考えてます。
元々精力的にやっていないですが…。
個人的に今本を作りたいと思うまでのジャンルが無い事が一番ですが
でももしも需要があるなら、またムラユで活動したいなって気持ちもあります。
だとしたら来年5月のスパークとかかな、とも思うのですが、いかんせんまるマってどうなの?と思うところもありまして…。
オンリーイベントも無くなっちゃいましたし…。
コミケのまるマサークルもムラユ無いし^^
すっかりマイナーになってしまったなぁと思いつつも、やっぱり私はムラユが好きなんだなぁと最近凄く思います。
色々はまるものはありますが、どうしてもあの二人に戻ってしまう。
こんなに長い時間好きなカップルに出あえて良かったです。あ、カップルじゃないかwwww

イベント参加自体は、ナッツさんの許す限りお供して売り子とかしたいですけどね。
同人誌好きだし、買いたいし、語りたいし^^
やっぱりこっちの世界からは抜けられないですwww

そんな中でポケモソ小話いきます。

もうN×♂主熱パネェですよ、かわいいんだ!!!



ゲーチスとの勝負に勝ったボクたちは再びカノコタウンに帰ってきた。
それは旅を続けるのを辞めたわけでは無く、一時的な里帰りみたいなもので、ボクも久々にママと話したり一緒にご飯を食べたりして、数日を過ごしていた。
そしてハンサムさんから頼まれた仕事を果たすために、また旅に出ることにしたのだけど…。

「トウヤ、じゃあ僕はいくよ、またな」
「じゃあねー二人とも!また今度バトルしよーね!」
「うん、それじゃあ」

偶然帰ってきていたチェレンとベルとの再会も果たして、またそれぞれの旅が始まる。いつも元気いっぱいのベルを先頭に、二人はあっという間に町の外に行ってしまった。
いつでもライブキャスターで話せるけれど、やっぱり別れは寂しいものがある。
それに…。

(この草むら、三人で一緒に歩きだしたんだよなぁ)

カノコタウンから一歩外に出ると、ポケモンの出る草むらがあって。
ボク達は随分前、ここから一緒に旅を始めた。
せーので歩き始めた一歩目の事を、ボクは未だに良く覚えている。
温かくて湿ってた三人のてのひらが、まだ見ぬ世界への不安と期待に満ちていて、とても怖くて、でもとても心強かった事。
もうあの時みたいに三人で、何かを始める事なんて無いんじゃないか。そう思うと、無性に胸がざわめいた。
あぁ、あの頃より時間は流れているんだなぁ。そう思えば思う程、バッグの中身が重く感じる。
でも、そろそろ行かなくちゃ。

「…せーの」

乾いた手のひらを風に当てながら、カノコタウンから一歩踏み出そうとした時だった。
ブワッ!!
突然日差しが隠れたと思ったら、物凄い風が吹いてくる。

「?」

バサバサバサッ
見上げると、それは白い大きな翼。
腰に付けたモンスターボールが熱を持つのが解った。
―レシラムだ。
そして、その背に見えるのは。

「トーヤ!」
「へっ?」
「トーヤーッ!!」
「うわわわわわわっ!!」

レシラムの背から軽々とダイブしてきたのは…Nだった。
飛ぶには少し高い距離を、こっち目掛けて飛んでこられたのだから驚く暇も無い。
どうにか両手を差し出すと、渾身のキャッチ力でNを受け止め…きれなかった。

ドシン!

「…っ、うー!」
「あー、大丈夫?」
「…きみ、ちょっとは高さってものを考えようよ…」

Nの下敷きになったボクは文字通り地面を這いつくばっていた。
そんなボクを見てNは楽しそうに笑うと、ひょいと体を起こしてボクの傍にしゃがみこむ。
あのさ、普通はそこ、手助けして起こすと思うんだけど。

「まだ痛い?」
「いや、そうじゃなくて…よいしょ。…ていうか、きみ唐突すぎない?」
「何が?」
「だってつい数日前にサヨナラって言ったじゃないか」
「サヨナラって言ったら数日で会っちゃいけない?」
「…そんな事は無いけど」
「じゃあいいだろ。トーヤに会いたくなったんだ」

体を起して砂をはたくと、レシラムがバサリと羽音を立てる。余りの大きさに近くにいたトレーナーは皆逃げてしまった。
すましたような顔つきだけど、レシラムの目はずっと奥まで澄んでいる。
まるで、目の前の人みたいに。

「で、ボクに何か用?」
「用は無いけど…トーヤの住んでるところ、調べて来てみたんだ。もしかしたらいるかもなぁって思って」
「そうなの?」
「うん、そしたら居た。良かった」

凄く早口で話すその声に、感情は余り見え隠れしない。同じ様なテンポで流暢に言うから尚更。
でも本当は純粋な人だって言うのも、関わっていく内に解ってきた。
子供みたいに純真で、それでいて無防備だから傷ついてしまう。
こんなに綺麗な顔してるから、それだけ聞くと王子様みたいだ。

「…レシラム、元気そうだね」
「うん、ゼクロムも元気そう。ボールの中で反応してるだろ」
「解るの?」
「解るよ。トーヤと一緒に居れて嬉しそうだ」

そう笑うとNはひとつ大きく伸びをする。
全身で風を感じるみたいに息を吸い込む姿に、ボクは図らずも釘づけになる。
それはNがカッコイイとかいうのもあるけど、ボク達が他にはない絆で繋がっているから。
英雄なんて言葉、ちょっと重すぎて実感ないけど、確かにそれは現実で。

「N」
「ん?」
「きみが初めてポケモンに会った時、どんな気持ちがした?」
「泣いたよ」
「泣いた?」
「うん、嬉しくて」

Nはレシラムを見ると、愛おしそうに笑いかける。

「トーヤも、生まれた時は泣いていただろ?」

そう言って子供みたいに笑うから、ボクは少し戸惑う。
この人はありふれた、チェレンやベルやボクにあるものを持っているようで実は持っていなくて。
でも同情とかじゃなくて、もっと違う感情にいつも支配される。
突拍子もない所も、身勝手なところも、何だか解らないけど全部が気になる。
そう言えばそんな事を深く考える事もする暇が無くて、今日まで来ちゃったけど。

「N、手を貸して」
「どうして?」
「…ボクの心は読めない?」
「だってトーヤは人間だろ」
「友達、だよ」
 
そう告げるとNは驚いた瞳で、ボクの顔を見た。
その手をそっと取ると、ぎゅっと握りしめる。

「ボクがこの町から出る時に、友達と最初の一歩を一緒に踏み出したんだ。だからボク達もやろう」
「…友達だから?」
「うん、大事な一歩になるように」

ね、と笑うと、Nが嬉しそう頬を緩ませる。
腕を振って草むらの前に出ると、ボク達は声を上げる。

「せーの!」
「せーの!」

そうしてボク達は、新たな冒険への一歩を踏み出す。
同時にジャンプしたてのひらは、やっぱり熱くて湿っていた。







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