なんでもかんでも。

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夏ですね、もうすぐゆーちゃんのお誕生日ですね!!
ことしの夏コミは2日目、テニスサークルで出ます。
でもテニスの本は華麗に落としそうでしぬっ!舞台の中の人に相変わらずお熱です。
久々にムラユ書きたくて戻ってきました。いそいそいそいそ!
『僕、虫歯で神経抜いてからシャーベットって苦手なんだ』
と、村田が喚くのでチョコアイスを買ってきた。勿論スーパーで買い物したついでにだ。
おれのはみかんの味のシャーベット。風呂上がりに食べようと思って冷凍庫に入れておいて、漸くその時がやってきたのだ。なんたって、今日は物凄く暑い。
「はー、さっぱりしたー」
「クーラー入れちゃったよ、寝る時暑いのやってらんないもん」
「こんなに暑けりゃ仕方ねーか」
村田は先にシャワーを浴びていて、タンクトップと短パンでアイスを食べている。おれも冷凍庫からアイスを取りだすとテーブルの椅子を引いた。
「あー美味い!」
「アイスってどうしてこうも幸せにしてくれるんだろうね」
木のスプーンで小さく何度も口にアイスを運ぶ村田の仕草がちょっと可愛らしい。ぼんやり流しているテレビの中ではお笑い芸人が暑苦しそうにべらべらとしゃべっている。
「な、それ一口ちょーだい」
「いいよー、僕も渋谷の食べたい」
ソファから立ち上がってこっちに歩いてくると、村田はアイスをおれの方に差し出した。あーんをしてくるのかと思ったけど珍しくそういう素振りも無く。
まぁいいやと一口救って食べると、甘くて、その中にある妙な感覚にとらわれる。
「あれ、コレ酒かかってる?」
「ピンポーン。ラム酒かけちゃった」
なるほど。ちょっと楽しそうなのはそのせいか。しかしアイスにかけたくらいで良い気分になる訳は無いので、もしかしたらおれが風呂に行っている間に飲んでいたのかもしれない。まぁ村田が買ってきた酒に難癖をつける気はないので咎めはしないが。
「意外に美味しいな」
「でしょ?でも僕ちょっと酔っちゃった。渋谷のあーんさせて」
あーん、と雛鳥の様に口を開けて待つ村田におれは苦笑せざるをえない。別に甘やかしてやるのは全然良いんだけど、村田にしては随分ストレートだ。
「お前、歯が痛くなるんじゃなかったのか?」
「うん、だから渋谷が冷ましてから食べさせて」
冷ましてとはどういう事だ、これはアイスだぞ?と視線で問いかけると、村田がにやーっと笑っておれの腿にまたがる。
「おい、ちょっと」
「だから、渋谷の口の中で冷ましたのを頂戴?」
「…はぁ?村田、酔いすぎ」
アホ、とスプーンですくったシャーベットを口に突っ込んでやると村田は眉根を寄せてそれを食べた。美味しいけどこれじゃ違う!と言った具合か。
「美味しい、けど渋谷も食べたい」
「食べたいっておれは食い物じゃねーよ」
「じゃあキスしていい?」
どうせするつもりだったんだろ!と苦笑したが、村田はそれには応えないままおれの咥内をかき回していく。酒っぽい吐息が溢れると何だかおれまで酔っちゃいそうで。
「ん」
この体勢のままあんまりエロい事してると、流されそうなので良い所で引き剥がす。村田の目がちょっと雄に変わっているのに気付いたけれど無視して椅子から下ろさせた。
「どうどう」
「ちょっと、僕の事何だと思ってるの。ちゃんと自制できてるっつーの」
村田がプリプリ怒りながらアイスをまた食べだす。全然自制も出来て無いのに良く言うよ。そんな子供っぽいところ、普段は絶対見せないくせに。
「今度から村田の分もシャーベットにしよ」
「えー、渋谷の意地悪!」
ほら、そんな風に怒る事なんて全然無いのに。面白いから週末もアイスを買ってこよう。そしたら今度は、ちゃんと最後まで着いて行くよ。
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