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こんばんは!
拍手レスは次回にやりますすみません…。

突発ですが、まどまぎでムラユみたいなそんな話を。パロ。自己満です。
まどか=有利 ほむら=村田で。

そういや結構前にひまわりシリーズの派生で有利が村田に別れを告げるみたいな話をこのブログで書いたんですが、その後まどかの最終回を見て何か被ってたのには笑いました。

やっぱきらきらマッパは定番だよね!



僕の大事な友達は、何度目かのこの世界でついに姿を失った。未練だらけの世界は少しさみしくて、僕はきみに何ができるかをただ考えている。
「おっと、落としましたよ」
「え?あ…すみません、どうも」
青い魔石の首飾りを拾ってくれたのは、彼の兄だった。と言っても、彼はこの世に生まれなかったから、兄に成るべき人だったわけだけれど。
まさか、こんな場所で出会うなんて思いもしなかった。
「…これ、凄いキレイですね」
彼の兄では無い勝利さんは、普通の真面目そうな大学生で、間違っても僕に噛みついたりしてこない。知ってるかな、僕達、割と喧嘩してた仲だったんだよ。
「友達に貰ったんです。有利っていう」
「有…利?」
「変わった名前だけど、男なんですよ」
公園の木々は綺麗に若葉を付けて、もうすぐ夕暮れの時間だ。勝利さんは彼の名前を呟くと、不思議そうに首を傾げる。
「…いや、初めて会った人に言うのもなんだけど、俺、何かその名前に聞き覚えがある気がする」
「…」
魔石が熱を持った気がして、僕はそれを握り込んだ。ただ不思議そうに僕を見るその目が、ふいに細まって胸を締めつける。有利。ねぇ、きみのお兄さんがきみの事を探しているよ。
「…悪いな、引きとめて」
「いえ」
勝利さんと会うのはこれが最後かもしれない、と思った。狭い町で、きっと僕はこれからもずっと会えない。有利の事を精一杯愛してくれた家族と、もう、二度と。
言ってしまいたかった。あなたに弟がいた事。そしてあなたが、家族が、幸せに暮らしていた事。でもそれは僕には言えない事で、目頭だけが熱くなる。
『むらた、だいじょうぶだよ。おれはずっとわすれてないよ』
ふいに有利の声がして、僕は顔をあげる。去っていく背中にはもう手を伸ばす事さえ叶わない。僕は魔石を首にかけると、勝利さんとは反対に歩き出した。




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